ヨウムの特徴や価格

ヨウム

ヨウムという鳥をご存じですか? 名前の響きから「オウム」と聞き間違えられることも多いですが、体格のわりに性格もおとなしくコミュニケーション能力が高い鳥です。近年では、日本でもペットとして注目が高まっています!

この記事ではヨウムの生態をもっとよく知っていただくため、特徴や性格、種類、寿命、価格、注意点などについてまとめました。 ヨウムが気になっている方はぜひ参考にしてみてくださいね!

ヨウムとは

ヨウムはオウム目インコ科に属する鳥で、グレーな体に赤いお尻の羽が特徴的な
アフリカ西海岸の森林地帯に生息している大型のインコです。
ヨウムは実はインコの仲間なんです!

オウム目は体の特徴によってオウム科とインコ科に分けられ、冠羽という頭部の飾りがあるものがオウム科、冠羽のないものがインコ科となります。
ヨウムはおしゃべりをするオウムの仲間の中でも、特に複雑なコミュニケーションがとれるため、多くの愛好家から評判です。人間が大好きなコンパニオンバードのなかでも、世界的に人気の高い鳥かもしれません。

ヨウムの性格

ヨウム

ヨウムは体の大きさに反し、繊細で神経質な性格をしています。
しかし、温和で愛情深い鳥でもあるためとても人気な鳥で、メスはオスよりおっとりしている子が多いようです。

ヨウムは知能が高いため、人間とのやり取りを記憶しているようです。食べて美味しかった物や、一緒に遊んでくれて楽しかった物を見るとテンションが上がる子もいるみたいです。
その反面、嫌なことも覚えているため、怖がらせたりしないように注意しながら接してあげましょう!

ヨウムの種類

ヨウムは大きく分けて3つの種類に分けられます。 基本的な種類の「ノーマル」と、「コンゴヨウム」「コイネズミヨウム」に区別され、その違いは体格の違いやクチバシの色などによるものになります。

種類特徴
ノーマル基本的な種類
コンゴヨウムノーマルより大きい(色などの違いはほぼ無し)
コイネズミヨウムやや小柄で尾羽が暗赤色。クチバシが淡い褐色をしている

コンゴヨウムの特徴

「ノーマル」を基準とし、上記のような特徴によって種類が分けられます。
「コンゴヨウム」はグレーの体に赤い尾羽と、パッと見「ノーマル」とほとんど変わりません。
(正直、写真で見たら違いがわからないかも?)

「ノーマル」と「コンゴヨウム」の違いは体格の差にあり、「ノーマル」と比べ大柄な種類になります。
見た目の違いがあまりないため、日本のペットショップではこの2種は同一種として販売されることが多いようです。

あなたがお店で見たあの子もコンゴヨウムかも…?

コイネズミヨウム

「コイネズミヨウム」は「ノーマル」と比べるとやや小柄なヨウムで、尾羽の色とクチバシの色が特徴的です。 尾羽は「ノーマル」が真っ赤なのに対し、「コイネズミヨウム」は少しトーンを暗くした暗赤色をしていて、 クチバシは「ノーマル」が真っ黒なのに対し「コイネズミヨウム」は上のクチバシが淡い褐色をしています。 そのため、ペットショップでもこの品種の子は「ノーマル」のヨウムと区別されて販売されています。

ヨウムの価格

ヨウム

ヨウムは他の小鳥と比べるとやや高価で、価格帯は「ノーマル」「コンゴヨウム」と「コイネズミヨウム」で異なります。

種類価格
ノーマル230,000円〜300,000円
コンゴヨウム230,000円〜300,000円
コイネズミヨウム280,000円〜330,000円

コイネズミヨウムの方が珍しい分、少しお高めです。

2016年に絶滅危惧種の保護を目的とするワシントン条約の内容に変更があり、ヨウムも輸入規制の対象になりました。現在は主に日本で繁殖した個体が販売されており、ヨウムの販売価格も上がりつつあるようです。

ヨウムの寿命

ヨウムはとても長生きな鳥で、寿命は40年〜60年ほどと言われています。
そのため、お迎えをする際は、最後まで大事にお世話出来そうか、万が一途中で買えなくなってしまった際は誰にお世話を頼めるかなど、責任を持って飼えるかじっくり検討してからにしましょう。

ヨウムはとても愛らしいので、子供やお孫さんが引き継いでお世話し続けているなんて話も耳にしますよ〜。

もし飼えなくなったら

ヨウムはとても長生きなので、飼い主さんの体調や住環境の変化などによって飼育の継続ができなくなる場合も考えられます。 世界規準による取り扱いが厳しくなったことで、所有権の移動についても国への申請が必要となりました。


申請には「購入時のレシート」と「繁殖証明書」が必要になります。
そのため、お迎えした際のレシートは捨てずに大切にとっておきましょう。

「繁殖証明書」の取得にも購入時のレシートは必要になります。
「繁殖証明書」を取得するには、ペットショップで購入したときのレシート、もしくは領収書を持参し、購入時のお店に繁殖証明書の取得申請を行います。

証明書が届いたら国に登録申請を行い、国から発行される登録証がない場合は、動物園や環境大臣の認可を得た特殊な機関にしか所有権の移動はできません。
業者間や個人間での移動はできないので注意が必要です。

※2016年6月、登録証のない個体を売買したとしてお店側も購入者側も逮捕されてしまう事件が発生しているので注意してくださいね!

ヨウムのお世話

ケージは日当たりが良く、飼い主さんと過ごすのに都合の良い場所がオススメです!
ケージの位置などの環境が変わると、ヨウムが緊張してしまいストレスになってしまうため、お迎えする前にケージの置く場所をしっかり決めておくといいでしょう。

野生のヨウムは、20度~30度の気温で湿度は60%~80%の環境下に生息しています。
真夏、真冬は温度管理を特に注意して、湿度も高めにしてあげましょう。

ごはんは朝と夕方の2回のみ、主食に市販のペレットをあげ、副食としてシードや野菜、果物、ボレー粉などを与えます。
うんちなどでケージが汚れていくので、毎日ケージの中を掃除し、よく遊んであげるとヨウムにとって快適に感じるでしょう。


また、ヨウムには反抗期があります!
ある日突然、攻撃的になることがあり、一生に2度反抗期を迎えると言われています。いきなり怒ったり噛みつくなど狂暴になったり、飼い主さんの言うことも聞かなるので驚くかもしれませんが、愛情を持って、反抗期が終わるまで根気よく相手をしてあげましょう。


ちなみに、感情が昂った時のヨウムの声は結構大きいので、集合住宅で飼う場合は防音対策が必要です。

まとめ

ヨウムの特徴をご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
ヨウムは温和で愛情深い性格なのと、声真似や意志を持ってコミュニケーションが取れる鳥のため、とても人気の鳥です!

お世話するハードルが若干高いため、ペット初心者の方にはあまりオススメはできないかもしれませんが、都心から離れたお家で環境が整っているのであればお迎えしてみてもいいかもしれません。
ただし、最後までお世話出来そうか、じっくり検討してからにしましょうね!